【ブリュッセル共同】国際エネルギー機関(IEA)は12日、2025年版の「世界エネルギー展望」を公表した。脱炭素技術の普及が緩やかに進む想定で、各国が導入済みの政策を基に試算した結果、石油需要は50年まで増加を続けると予測した。化石燃料の活用に積極的なトランプ米政権の発足など世界で気候変動対策が後退しつつある現状を踏まえた。
温室効果ガスの排出増加により、世界の平均気温は2100年に19世紀から2・9度上昇すると予想した。
石油需要は50年に日量1億1280万バレルと、24年比で13%増を見込む。自動車保有台数が急増するインドで約2倍に増え、需要拡大をけん引する。
























