【キーウ共同】ウクライナのゼレンスキー大統領は12日に声明を発表し、原子力企業エネルゴアトムなどエネルギー業界の不正疑惑が拡大していることを受け、関係閣僚2人を解任すると表明した。ロシアの侵攻を受けるウクライナを支援してきた欧州では懸念の声が上がり始めており、断固とした姿勢を強調した。
ドイツのメディアによると、同国のワーデフール外相は12日、先進7カ国(G7)外相会合が開かれているカナダで「西側諸国の支援を維持するには、汚職との決然とした闘いが必要だ」と苦言を呈した。ドイツのウクライナへの支援額は欧州最大とされる。
疑惑はエネルゴアトムの契約を不正に操作し、キックバックを受け取ったなどの内容。閣僚がどのように関わったかは明らかになっていない。
疑惑を巡っては、ウクライナの国家汚職対策局(NABU)などの家宅捜索を受けた前エネルギー相のハルシチェンコ司法相が職務停止となった。フリンチュク・エネルギー相はフェイスブックで辞任を表明した。スビリデンコ首相は12日、2人の解任を議会に提案する考えを示した。
























