洪水対策として国が熊本県の球磨川支流・川辺川に建設を計画する大規模ダムを巡り、国と地元の球磨川漁協は14日、漁業補償契約を結んだ。国が漁協に約8億1千万円を支払う。60年近く前に発表されたダム計画は、地元の反対でいったん白紙となった後、2020年7月の豪雨を受けて再始動。国は27年度の本体着工、35年度の完成を目指す。
漁協のアユ漁師の中には、水質低下への懸念や補償額の算定基準の不透明さから反対する声があった。漁協は今年9月の臨時総会で、補償を受け入れる方針を決めた。
国は、建設するダムが普段は水をためない流水型で、環境への影響が少ないとしている。
























