長野県は14日、クマ対策の一環として、年間捕獲数の上限を例年の2倍相当の675頭に引き上げると明らかにした。知事の判断で可能という。同日開いた対策会議で説明した。
県はクマの個体数を維持するため、猟期に捕獲できる頭数を制限している。ただ本年度の目撃情報は7日時点で1145件に上り、うち10月は過去5年間で最多の219件。国内有数の山岳地帯を抱え、推定生息数も全国トップクラスである点を踏まえ、引き上げが必要と判断した。
市町村がハンターに支払う報奨金の補助制度の新設も検討している。阿部守一知事は「県民の不安感が高まっている。総力を挙げて対応する」と述べた。
























