自民党埼玉県連は14日、党費2794万円余りを私的流用したとして、8月から役職を一時停止していた県連幹事長の小谷野五雄県議(69)を除名処分にした。バッグやペットフードなど計1357件を党費で精算したと認定し、業務上横領の疑いで刑事告発も検討している。
県連党紀委員長の鈴木正人県議は同日、さいたま市内で記者会見を開き「今回の事例は前代未聞だ。厳正な処分をせざるを得ない」と述べ、全会一致の決定だったと明らかにした。
県連によると、小谷野氏は11日に弁明書を提出し、「故意の私的流用は一切ない」と主張していた。除名処分に対し、小谷野氏は10日以内に再審査の請求ができる。
























