岐阜県は14日、同県飛騨市古川町の果樹園で、山に向かって2台のドローンを飛ばし、クマが嫌がる猟犬の鳴き声や花火の音を出し、人間の生活圏から追い払う取り組みを実施した。周辺でクマの目撃情報や果物への被害があった。

 午後1時ごろから、県の委託を受けた京都府福知山市の業者「アエロジャパン」の担当者がドローンを飛ばした。ドローンは高さ50~80メートルほどまで上がり「ワンワン」という鋭い鳴き声や、花火の「パンパン」という音が響いた。県はクマのふんや食害の数を比較するなどして効果を検証する。

 果樹園の担当者は「収穫が終われば、さらに民家に近づくかもしれない。今のうちに追い払えれば」と話した。