【ハノイ共同】日本とベトナムの友好促進に向け交流の歴史を伝えるミュージカル「アニオー姫」の制作を発表する記念式典が14日夜、ベトナムの首都ハノイの日本大使公邸で開かれた。史実を基に「広南(現ベトナム中部)」の王女と長崎商人の恋愛劇を描いた。大山大輔総監督は深い交流をしてきた両国関係を「代表する物語だ」と訴えた。
式典では、オーディションでアニオー姫役が決まったドー・ファン・ザ・ハンさん(17)が歌声を披露した。ベトナムのグエン・ミン・ブー外務次官や伊藤直樹駐ベトナム大使らが出席した。
17世紀「広南」の王女ゴック・ホア姫が朱印船貿易商荒木宗太郎と結婚して長崎で暮らす物語。夫を呼ぶ際の「アイン・オーイ」というベトナム語がなまって「アニオーさん」と慕われるが、鎖国の導入で翻弄される。2023年に制作されたオペラを基にミュージカルにした。
ゴック・ホア姫が日本に輿入れした際の様子は「長崎くんち」の「御朱印船」の演目で7年に1度、再現されている。
26年9月に神奈川芸術劇場で初演される。
























