スノーボードのハーフパイプ(HP)は、中国で4、5日に行われるプロリーグの「ザ・スノーリーグ」がミラノ・コルティナ五輪シーズンの主要大会初戦となる。男子で五輪3度の制覇を誇るショーン・ホワイト氏(米国)が昨季から新設したシリーズ大会の第2戦。3月の第1戦の女子を制した冨田せな(宇佐美SC)は「楽しみながら、まずは自分のベストを出せればいい」と自然体で挑む。
五輪代表選考が始まった昨季はワールドカップ(W杯)開幕戦で2019年以来の予選落ち。いきなり厳しい戦いを強いられ「滑りに苦手意識があって、自信も持てなかった」という。ただ、選考対象ではない冬季アジア大会に志願して出場したことが転機に。2位ながら本来の楽しさを思い出し「悪い流れを吹っ切ることができた」。
その後はW杯初制覇や、全日本選手権とスノーリーグの優勝で巻き返しに成功した。
22年北京五輪で、日本女子ではこの種目初の表彰台に乗った26歳の銅メダリスト。3度目となる晴れ舞台へ「懸ける思いは今までより大きい」。覚悟のシーズンが始まる。
























