厚生労働省の2024年国民健康・栄養調査で、糖尿病が強く疑われる20歳以上の男女が約1100万人と推計されることが2日、分かった。約690万人だった初調査の1997年以降増加傾向にあり、16年の調査で約1千万人に上った。
調査は24年10、11月に実施し、約1万400世帯から回答を得た。血液検査で血糖状態を示すヘモグロビンA1cが基準値以上で糖尿病が強く疑われる人は12・9%で、男女別では男性が17・7%、女性が9・3%だった。
基準値に達しないもののヘモグロビンA1cの値が高い予備軍は約700万人で、ピークだった07年から47%減少したが、強く疑われる成人男女との合計は約1800万人となった。政府の健康づくり計画「健康日本21(第3次)」は、現状のペースだと糖尿病が強く疑われる20歳以上の男女の推計が32年度に約1448万人になるとして、1350万人に抑える目標値を掲げている。
厚労省の担当者は「予防には食生活をはじめとした生活習慣全般の改善が重要」としている。
























