経営方針説明会で発言するパナソニックHDの楠見雄規社長=2日(同社提供)
 経営方針説明会で発言するパナソニックHDの楠見雄規社長=2日(同社提供)

 パナソニックホールディングス(HD)は2日、オンラインで経営方針説明会を開き、データセンター(DC)向け蓄電システム事業の売上高を2028年度に25年度から約3倍の8千億円に伸ばす方針を明らかにした。人工知能(AI)の普及で成長する市場を取り込む。市況が悪化している車載電池の生産ラインの一部をDC向けに切り替える。

 DCでは消費電力の増大や停電に対応するため予備の電源を備える必要がある。子会社パナソニックエナジーは国内でDC向けの生産能力を約3倍に増強するほか、米カンザス州に今年開いた車載電池の工場の活用も検討する。