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 (C) 2019 Constantin Film Produktion GmbH
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『コリーニ事件』

見応えのある法廷サスペンスだ。現役の弁護士でもあるフェルディナント・フォン・シーラッハによる世界的ベストセラー小説の映画化で、この原作がきっかけとなってドイツ連邦法務省がナチス時代を再検証する調査委員会を立ち上げたほどの話題作である。少年時代の恩人を殺害した男の国選弁護人になった新米弁護士が、口を閉ざす犯人の動機を掘り起こしていくと…。

是枝裕和監督の傑作『三度目の殺人』を思い出した。どちらも最初に犯行シーンが描かれる倒叙型の構成で、冤罪か否かではなく“動機”が弁護の焦点になっているなど共通項が多いせいもあるが、それ以上に似た印象を受けるのは、西部劇の匂い故だろう。そもそも法廷劇における検察vs弁護士、弁護士vs被告人の対峙は、西部劇の決闘シーンに似ている。そして本作でも、弁護士が被告人=犯人に翻弄されることになる。犯人を演じるのが、マカロニウエスタンの“アイコン”フランコ・ネロであることも影響しているかもしれない。

ただし、今回の場合は同じ社会派でも、『三度目の殺人』のように内省には向かわず、事件の解明へと突き進む。その意味で、王道のサスペンス映画といえる。それにしても、ネロがいつの間にか三船敏郎そっくりになっていた。マカロニウエスタンの代表作『荒野の用心棒』が三船の主演作を元ネタにしていることも、西部劇が薫る一因だろうか。(外山真也)★★★★★

監督:マルコ・クロイツパイントナー

出演:エリアス・ムバレク、アレクサンドラ・マリア・ララ、フランコ・ネロ

6月12日(金)から全国公開

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