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 (C)2018-MANDARIN PRODUCTION-FOZ-MARS FILMS-France 2 CINEMA-PLAYTIMEPRODUCTION-SCOPE
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 (C)2018-MANDARIN PRODUCTION-FOZ-MARS FILMS-France 2 CINEMA-PLAYTIMEPRODUCTION-SCOPE

 映画『8人の女たち』で知られるフランソワ・オゾン監督が、フランスで現在も訴訟が続いている神父による児童への性的虐待事件を描き、第69回ベルリン国際映画祭で銀熊賞(審査員グランプリ)を受賞した作品です。

 物語は、フランスの名優メルヴィル・プポー演じるアレクサンドルが、幼い頃に受けた性的虐待を告発するところから始まります。自分に残酷な仕打ちをしたプレナ神父が未だに教会で子供たちを相手に活動をし続けていることに憤りながら、1人で教会と戦いを続けるアレクサンドル。でも彼の告発がきっかけとなり、1人、また1人と過去に神父から虐待を受けた男性たちが、封印していた自分の記憶と向き合い、教会という大きな組織を相手に立ち上がります。

 1人だけが主人公ではなく、一人一人の姿を丁寧に描いていくのはオゾン監督ならではの繊細さ。過去に憤りながらも、信仰と家族、自分を取り巻く様々な環境と葛藤する人、子供たちの未来を守るため、これ以上の犠牲者を出すべきではないと過剰なほどの攻撃を決意する人、そして未だに過去の傷が癒えず苦しみ続けている人。痛みの種類は人それぞれで、過去との向き合い方も違う。男性たちの勇気はもちろん、複雑な思いを抱えながらも彼らを支える家族の姿も美しい。

 信仰の違いもあって、海外とはその衝撃の大きさが日本では少し違うかもしれません。でも世界中で性的虐待を受けた人たちが立ち上がっている今だからこそ、彼らにとって「声を上げること」がどれほどの勇気を必要とすることなのか。それを改めて感じることのできる映画です。★★★★☆(森田真帆)

7月17日から全国公開

監督:フランソワ・オゾン

出演:メルヴィル・プポー、ドゥニ・メノーシェ、スワン・アルロー

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