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 (C) 2018 A24 Distribution,LLC. All rights reserved.
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 タイトル通りディック・ロングの死の真相が明らかになるまでの話だ。だから、ミステリー要素はある。犯人(?)は隠蔽しようとするし、警察も事件を追う。ところが…。本作の特徴、面白さは、その「ところが」という言葉に集約される。

 事件は犯人側から描かれる。主人公は、ディック・ロングのバンド仲間の一人で、とにかく行き当たりばったりのその場しのぎ。当然である。計画的な犯行ではないから。否、犯行=犯人ですらなく、死の真相をただ隠したいだけなのだ。一方、小さな田舎町の保安官も事件を大事にしたくないから、漂うのは緊張感よりもむしろオフビートな笑い。その上、死の真相があきれるほどバカバカしいときている。

 そんな印象とは裏腹に、ジャンル映画の体裁を取りながらも枠に囚われない脚本は、登場人物やトーンの緩さも含めて細部までよく練られている。子供の使い方など絶妙である。ちょっと、コーエン兄弟の『ファーゴ』を思い出させる。ただし、本作の場合は、シニカルではあるもののブラックコメディーではない。全く教訓的ではないから。でも、そこが良い。ただただ、人間ってしょうもない、という現実を突き付けられる映画で、あり得ないようなバカバカしい事件なのに説得力があるのは、それ故だろう。★★★★☆(外山真也)

監督:ダニエル・シャイナート

出演:マイケル・アボット・ジュニア、ヴァージニア・ニューコム、アンドレ・ハイランド

8月7日(金)から全国公開

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