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 『昭和カタコト歌謡曲<女声編>』
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 『昭和カタコト歌謡曲<女声編>』

 昭和30年代から50年代に、外国人が慣れない日本語で歌唱した音源を集めた珍盤。とはいえ、単にレア曲を並べたのではなく、監修の鷲巣功氏による全曲解説や、高齢者に配慮した文字の大きさなど、丁寧な制作ぶりが光るので紹介したい。

 全20曲、ベッツィ&クリスやミルバの安定した歌唱も良いが、印象的なのはやはりカタコト度合いの強い楽曲群だ。フランス・ギャル『夢みるシャンソン人形』やアグネス・ラム『雨あがりのダウンタウン』など、不安定な歌唱にハラハラしつつ、懸命な様子からつい聴いてしまう。本CDにて音楽学研究の輪島裕介氏はその魅力を「“未熟さ”ゆえのフェティシズム」と分析するが、コニー・フランシスの『ヴァケイション』など伸びやかな歌声を聴くと、外国人ゆえの自由や色香に当時の大衆が憧れた面も大きいように感じた。

 エマニエル坊や(当時)等を収録した<男声編>も同時発売。本作から、様々な人の音楽の接し方への理解がより深まるはず。

 (日本コロムビア・2200円+税)=臼井孝

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