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 石原裕次郎・渡哲也『プライベート』
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 石原裕次郎・渡哲也『プライベート』

 石原裕次郎の三十三回忌の命日に発売された特別企画盤。プライベートな音源集なので、珍しいもの好きなコレクター・アイテムかと思いきや、聴きどころが多くて驚いた。

 DISC1は、1982年と1983年を中心とした石原裕次郎の音源集で、16曲中6曲で渡哲也もデュエットで参加。『くちなしの花』を遠慮がちに歌う渡から、石原への絶対的な敬意が滲んでおり、石原も別荘地でのオフタイムとは思えぬほど甘くソフトに聴かせる(まさにプロの歌唱!)。特に、『岸壁の母』と『ラブユー東京』は本当に曲が好きそうだ。譜割りや歌詞を変えて歌う『喝采』すら人柄の良さが伝わる。また、演奏も現代の通信カラオケに比べ本格的で、これが通して落ち着いて聴ける一因にも感じた。

 DISC2は、1998年の渡哲也の音源集。こちらはエコーが強めでいかにもスナック録音らしい。それでも『まわり道』や『長崎の鐘』など気持ちよさそうな穏やかな歌声は、こちらもウットリする。また、昭和の懐メロだけでなく、『恋唄綴り』や『酔歌』など平成の歌もレパートリーにしているという発見もある。

 酒場の掛け声や、「高くて歌えないや」といった本音での呟き、歌の途中でのカットアウトなどもあるが、歌心は確かに伝わってくる。本作を聴けば、カラオケ一つ取っても、相手への気遣いが表れるものだと、身を引き締めるようになるはず。

(テイチク・2CD 3500円+税)=臼井孝

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