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 書き下ろし1曲と、リクエストを元に選曲したカバー5曲を組み合わせた自身初のEP。デビューから8年が過ぎ、歌える楽曲の幅は確実に広がっている。

 表題曲は、野球アニメ『メジャーセカンド』のテーマ曲で、家入も作詞・作曲に参加したミディアム・チューン。久保田真悟によるまばゆい感じの編曲も技巧的だし、ダメな自分を振り返りつつ、新たに歩み出そうと誓う際の、家入の声の強弱のつけ方も上手い。

 カバーはそのアプローチが実に多彩だ。打ち込み音とトランペットが鳴り響く中で静かに歌う『秋桜』(山口百恵)は、まるで“COSMOS=宇宙”を遊泳するようだし、歌声を電子加工した『POP STAR』(平井堅)は、突き抜けて“POP”だ。他方、『Swallowtail Butterfly』(YEN TOWN BAND)はピアノ、バイオリオン、チェロによる演奏で、家入の真っ直ぐな美声ゆえに一途な想いが伝わる。

 とりわけ、『悲しみの果て』(エレファントカシマシ)と『泣くかもしれない』(下田逸郎)の2曲が新境地だろうか。前者では、“俺”という一人称に負けぬよう力強い低音で熱唱しているし、後者ではアコギ1本で、力を抜いて歌う様子から、女の色気とやるせなさが交差する。あたかも5曲のカバー曲で “答え”は一つではないことを体現するようだ。

 本作を聴けば、答えを見つけようと懸命でいることも、一つの答えなのではと思えるようになるはず。

(ビクター・通常盤2000円+税)=臼井孝

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