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 デビュー21年目にして初のポップス系アルバム。華麗な写真満載のブックレットや、変幻自在な5曲のミュージックビデオなど、今回はビジュアル面も圧倒されるが、楽曲だけでもギラギラしている。

 前半、「誰にももう止められない」と大サビ前の高音で飛翔する蝶を見事に演じた『パピヨン』や、西川貴教風に巻き舌で煽る『不思議の国』などはこのままロックフェスで歌いそうな出来だ。かと思えば、打ち込み系のポップスの『キニシナイ』では、「今から歌う姿がわたし!」と軽やかな歌声で聴き手を誘惑する。5曲目の『限界突破×サバイバー』で、既にフルアルバム級の聴き応えがある。

 8曲目の『This is Love』は、しっとりとジャジーに歌うなど、後半も別方向で魅了する。特に、『おもひぞら』にて、歌謡曲とフォークと演歌が近くにあった70年代を想い出したのだが、これも氷川のボーダレスな歌力ゆえだろう。他にも、氷川自身が作詞を手がけ、上田正樹が作曲やラップを手がけた『Never give up』や、大黒摩季『ら・ら・ら』風に大らかに歌う『笑っていこうぜ!』など、エールソングも似合っている。

 ラストは、クイーンの『ボヘミアン・ラプソディ』を湯川れい子の訳詞でカバー。絶唱に次ぐ絶唱で、「真実なんて誰にも解らない」という部分には、身震いさせるほどの説得力がある。間違いなく今年の名盤と言えるだろう・

 強いて言えば、ミュージシャン・クレジットもあればなお良かった。ともあれ、本作を聴けば、本来の自分とは何かと、自身に問いたくなるはず。

(日本コロムビア・CD+DVD Aタイプ3545円+税)=臼井孝

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