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 アニソンやJ-POPを山形弁でカバーするメガネ女子として話題となった歌手のメジャー・デビュー作。民謡界での実力はお墨付きだが、本作で更なる飛躍を遂げた。

 全11曲中9曲が日本民謡をベースとしているのだが、まさに“Future Trax”として斬新に生まれ変わっている。例えば、『Mr.Mamurogawa』は、民謡風に始まったかと思いきや、「遊び疲れて帰るまでメガパーセクぶっ飛んでrun!!!」とファンキーに盛り上げていくのだ。彼女のボーカルは、まるで夜の高速を突き抜けるようでカッコよく、民謡出身者というより吉田美和や吉田美奈子に近い感覚がする。また『酒田甚句』は、ダンスビートに乗せて伸びやかに歌うことで、「酒田はよい港 繁盛じゃおまへんか」という歌詞は山形県民謡のままなのに、やけに艶っぽく聞こえて面白い。

 他にも、優しい演奏のもと、ロングトーンを多用して歌った『茶摘み唄』は、多重録音やエコーの効果も相まって、無国籍の音楽に聞こえてくるから不思議。さらに、朝倉とプロデューサーのsolayaによる共作のオリジナル曲『ハテナ』は、自然や歴史、生きる希望などを綴った歌詞を、彼女がどこまでも前向きに畳みかけるように歌うことで、大自然の中で彼女が祈りを捧げているような映像が浮かぶ。この辺りは、エンヤやサラ・ブライトマンにも通じる大器を感じさせる。

 本作を聴けば、ジャンルや国境などに囚われず、より自由な発想で人と会話したいと思うようになるはず。

(ユニバーサル 3000円+税)=臼井孝

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