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 2019年9月に全曲ZARDのカバー・アルバムでデビューし、2020年に入って坂井泉水の未公開詞によるシングル『少しづつ 少しづつ』と『これからの君に乾杯』を発表した女性4人組バンドが、約1年ぶりにカバーしたアルバム第2弾。ボーカル・神野友亜のジャケット写真も、過去のZARDの雰囲気を踏襲するなど、旧来のファンも楽しめるように工夫されている。

 全12曲を聴くと、ZARDが(ハードなロックサウンド×清涼ボーカル)だったのに対し、SARD~は(シンプルな等身大の演奏×クリーミーなボーカル)が特徴だろうか。その結果、穏やかな『君に逢いたくなったら…』や『あなたを感じていたい』はより素直さが出ているし、マイナー調の『こんなにそばに居るのに』は女性の想いがより明確になっている。

 後半は、『ハイヒール脱ぎ捨てて』や『Oh my love』などZARDのアルバム収録曲からのカバーが多いが、80年代までの形式美を重視する歌謡曲世代と、00年代以降の親しみやすい言葉での音楽配信世代を橋渡しするような、坂井の言葉のセンスが光る。例えば元彼と今の彼を比較する『Top Secret』は、キャッチ-なサビの部分もありつつ、西野カナのファンも好みそうなほどコミカルでラブリーだ。これも、SARD~の嫌みの無い歌声や演奏だからこそ、原曲の良さが際立つのだろう。

 こうしたデリカシーのある制作も長戸大幸ならでは。本作を聴けば、敵を作らずして仕事を進めるヒントが得られるはず。

(GIZA studio・通常盤 2500円+税)=臼井孝

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