和歌山地裁は12日、「紀州のドン・ファン」殺害事件で殺人罪などに問われた元妻須藤早貴被告(28)に無罪判決を言い渡した。「覚醒剤を摂取させて殺害することは可能だった」としつつ、被害者が自分で使用した可能性がないとは言い切れないとした。「薄い灰色をいくら重ねても黒にはならない」。こう訴えた弁護側の主張が採用された。間接証拠を積み上げて有罪判決を得る検察側の立証手法に一石を投じた格好で、専門家は「新たな傾向の裁判員裁判だ」と指摘した。
和歌山地裁は12日、「紀州のドン・ファン」殺害事件で殺人罪などに問われた元妻須藤早貴被告(28)に無罪判決を言い渡した。「覚醒剤を摂取させて殺害することは可能だった」としつつ、被害者が自分で使用した可能性がないとは言い切れないとした。「薄い灰色をいくら重ねても黒にはならない」。こう訴えた弁護側の主張が採用された。間接証拠を積み上げて有罪判決を得る検察側の立証手法に一石を投じた格好で、専門家は「新たな傾向の裁判員裁判だ」と指摘した。