西日本豪雨被災地 台風シーズン到来に不安

2018/08/06 12:36

あふれた泥を掃除する住民ら=29日午前、神戸市灘区篠原台(撮影・辰巳直之)

 西日本豪雨で土石流被害のあった兵庫県内の被災地では、29日未明から台風12号による大雨に見舞われた。通過後、後片付けに追われる住民らはまたいつ来るかもしれない台風に不安を募らせた。 関連ニュース 加西市、再生エネルギー浸透へ新会社 太陽光発電所を整備、公共施設手始めに供給目指す 神戸スティーラーズ、応援しよう 県民対象に300円で観戦券販売 1月19日ノエスタ 楽天・小深田「また受賞を」 ソフトバンク育成・津嘉山「プロで頑張る」 神戸国際大付高OB会が激励

 神戸市灘区では29日午前4時に1時間59ミリ(兵庫県調べ)の非常に激しい雨が降った。西日本豪雨で避難指示が続く同区篠原台では、排水路に流れ込んだ土砂撤去が進まず、台風の雨水とともにあふれ出して道路が再び泥まみれに。住民らが朝から泥をスコップで道端によけ、ホースの水で流した。
 西日本豪雨後、晴れて泥が乾いて砂ぼこりとなり、住民らを困らせた。作業に加わった住民女性(57)は「また台風が来るといたちごっこになる。復旧を急いでほしい」と訴えた。
 同様に西日本豪雨で土石流被害のあった宍粟市一宮町河原田地区。川のそばに住む男性(67)はこれまで川の水位上昇を目安にしていたが、今回の台風12号接近では、雨が降る前にいち早く中学校の体育館に身を寄せた。「山に倒木が残っており、少しの雨でも流れて来ないか心配。今年の夏は気が休まらない」と不安そうに話した。
(若林幹夫、古根川淳也)

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