土砂崩れ335件、建物浸水609棟に 西日本豪雨で兵庫県
2018/08/06 15:26
屋内の土砂を屋外に運び出すボランティアたち=10日午後1時21分、宍粟市一宮町河原田(撮影・井上太郎)
西日本豪雨の被災地となった兵庫県内では、新たに土砂崩れが約50カ所で見つかったほか、計22市町で民家の床上・床下浸水が確認されるなど、西日本豪雨による県内被害の概要が徐々に明らかになりつつある。
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県によると、10日午後4時時点での人的被害は死者2人、重軽傷者10人で、9日午後4時時点と同じ。住宅の被害は新たに三木市で半壊1棟が判明。床上・床下浸水は5市町増えて計609棟になった。被害数が194棟に上るとしていた豊岡市は再調査の結果、87棟に訂正している。
土砂崩れは南あわじや加東市、福崎町で新たに見つかり、48件増の335件となった。事業所での被害状況も報告され、床上浸水は16件、床下浸水が35件。宍粟市では49戸で断水が続いている。
避難指示は神戸市灘区篠原台など398世帯792人に継続中。避難勧告は神戸と淡路市の2市28世帯52人に出ている。避難所は、被災者生活再建支援法が適用された宍粟市で新設された。計3市で72人が避難している。(前川茂之)