豪雨被災者支援で井戸知事「被害の実態把握急ぐ」
2018/08/06 15:28
兵庫県の井戸敏三知事
兵庫県の井戸敏三知事は9日、会見を開き、西日本豪雨による県内被災者の支援について「被害の実態把握をした上で、どのような支援ができるか検討していく」と述べ、特に大きな被害が予想される農業関連の調査を急ぐ考えを示した。
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井戸知事は今回の豪雨について「氾濫危険水位を超えた河川が多く、土砂災害の危険性も全県的に拡大した。これまで経験したことのない雨だった」と総括。
その上で、河川の決壊などがなかったことを「2004年の台風23号被害や09年の県西・北部豪雨以降、進めてきた安全対策が効果を上げた」と評価した。
県内被災者への経済支援に対しては「今はまだ被害の全体像がつかめていない。調査を進める中で現状の予算で対応できるか、9月議会で補正予算を組むかを判断する」と強調した。
また今回の課題として、鉄道網などインフラ復旧の遅さを挙げ、「運行再開をもう少し早くできないか。事後的な検討が必要だ」と述べた。(前川茂之)