記録的大雨、県内各地で被害 交通網寸断、神戸で土砂崩れ16件

2018/08/06 15:38

大雨で陥没した道路=6日午前9時27分、三田市香下(撮影・門田晋一)

 兵庫県内では広範囲で雨が降り続いており、県などによると6日午前11時時点で、神戸と三田市では土砂崩れなどで257世帯516人に避難指示が発令中。9市町の7万3940世帯16万7233人に避難勧告が出た。西宮市では5日の降水量が230・5ミリを記録し、観測史上最多を更新した。道路の陥没などで通行規制も発生し、鉄道はJRと私鉄各社で運転見合わせが相次いでいる。 関連ニュース <スポットライト>関学高ダンス部、挑む全国選手権 ギリシャ神話テーマに「全てを出し切る」 球場から発展した「甲子園」 地域の歴史知って 西宮の郷土資料館で特別展 ラジオパーソナリティーは小中高生 尼崎のFM「あま咲き放送局」が20日に特番

 避難所は県内19市町で開設され、計197世帯361人が避難している。
 神戸市では土砂崩れが16件発生。東灘区鴨子ケ原では6日未明、道路上に土砂が崩れ、通行止めに。電柱が倒れて周辺が停電となった。三田市香下では市道が約5メートルにわたり陥没した。
 西宮市などによると、5日午後、自宅雨どいを清掃しようとしてはしごから転落した男性(68)が背骨を折るけがを負った。
 県道約50カ所で通行規制され、新名神高速道路や阪神高速などの高速道路も広い範囲で通行できない。
 JR西日本は5日深夜、山陽新幹線の運行を見合わせ、新神戸や姫路など新幹線3駅で車両を「列車ホテル」として開放。乗客約420人が夜を明かした。
 神戸地方気象台によると、5日午前0時から6日午前11時までの総雨量は西宮市327・5ミリ、神戸市275ミリを観測した。

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