「特別警報、見極めに時間」神戸地方気象台が記者会見
2018/08/06 15:35
会見する神戸地方気象台の担当者=7日午前0時7分、神戸市中央区の神戸防災合同庁舎
活発化した梅雨前線の影響で東日本から西日本の広い範囲で記録的な大雨となり、気象庁は6日深夜、兵庫県に大雨特別警報を出した。同警報が出るのは初めて。対象は豊岡、養父、朝来、姫路、宍粟市など13市町(7日午後2時現在)。同日未明、神戸地方気象台の廣澤純一台長が記者会見した。一問一答は次の通り。
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-兵庫県北部と西部の自治体で大雨特別警報が出たことにより、自治体から避難指示が出ている。夜間なので危険も伴うことについてどう思うか?
「本来ならこういったのは昼間明るいうちに出したい。しかし、(例えば)6時間前から特別警報として出すのは運用としてなかなかない。特に特別警報は数十年に1度。見極めるためには時間がかかる。夜間の避難についてはこれまでにも危ないこともあった。特別警報を出したことについては直接各首長に連絡している。ある市町によっては防災無線で呼び掛けることも考えていると話していた。高い階かつ、斜面から離れた部屋に避難するなども呼び掛けている」
-特別警報の基準は?
「警報には大雨、暴風、大雪などの種類がある。大まかな表現だが、数十年にあるかないかという状況が予想されるため。台風に起因する特別警報だと、伊勢湾台風級。土壌にしみ込んだ雨の量や、河川に注がれた雨の量、それと降水量などから判断し、基準を超えた市町に出した」
-今後、特別警報が出される地域はさらに追加されるのか?
「今は慎重に検討している」
-どんな基準を満たせば解除されるのか?
「今後の雨の量次第。少なくとも7日にかけて判断される。夜までは分からないが、7日は警戒が必要。特別警報が出ていないところでも、特に土砂災害が警戒されるところでは注意が必要。県内全域警戒が必要」