午後から一部で激しい雨の可能性 二次被害注意を

2018/08/06 15:57

「何から手を付ければいいのか」。大量の土砂を前に途方に暮れるボランティア学生=10日午前11時43分、神戸市灘区篠原台

 近畿地方は12日朝から、湿った空気や気圧の谷の影響でおおむね曇り空に覆われた。神戸地方気象台によると、兵庫県の一部では午後を中心に激しい雨が降る可能性があり、西日本豪雨の被災地では二次被害のリスクが高まることから注意を呼び掛けている。 関連ニュース ヴィッセル山口主将が練習復帰 負傷で4試合連続ベンチ外 21日天皇杯は出場見送り 能登で見えた課題は 災害ボランティア不足解消へ「国も助成を」 支援機構の高橋さん <たどる人、まち 震災30年>鷹取 大火を越えて(1)人も木も 刻まれた傷

 6日夜に土石流が発生し、道路が埋まった神戸市灘区篠原台。12日も朝から、住民らが泥かきに追われた。「頼むから、もう降るな」。住民らは祈りつつ、作業を急いだ。
 重機により土砂の撤去は進んでいるものの、山側の道路や車両の入れない軒先、駐車場などは依然、泥やがれきが手付かずのまま堆積している。神戸市によると、再び土砂崩れが起きる恐れがあるため現在も、避難指示を継続している。
 自宅前の泥をかき出していた建築業の男性(65)は「やっと車の出し入れができるようになったが、雨が怖い」と不安げに空を見上げていた。

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