兵庫県内大雨 6万世帯13万人に避難勧告
2018/08/06 15:46
大雨の影響で激しい濁流となった都賀川=5日午前11時18分、神戸市灘区(撮影・大森 武)
活発な梅雨前線の影響で兵庫県内でも5日未明から神戸、阪神間を中心に激しい雨が降り続き、各地で大雨警報などが発令された。兵庫県猪名川町では工事現場の作業員3人が増水した水路に流され1人が重体。神戸、西宮、芦屋市は土砂災害の危険が高まったとして計約6万世帯13万人に避難勧告を出した。神戸市中央区中尾町では土砂崩れがあり、市が付近の11世帯17人に避難指示を発令した。
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5日午前9時半ごろ、猪名川町肝川の物流倉庫の敷地で、男性作業員1人が水路で作業中に流され、助けようとした別の男性作業員2人も流された。同町消防本部によると、3人は100メートル以上流された後、救助されたが、59歳の男性1人が心肺停止の重体。
神戸市は同日午前11時までに、市内の土砂災害警戒区域に住む4万8550世帯10万3550人に避難勧告を出した。小中学校などに避難所を開設し、19カ所に23世帯35人が避難した。
西宮市も約8500世帯約1万8900人、芦屋市も3730世帯9043人を対象に発令し、避難所を順次開設した。
JR西日本によると、特急列車のこうのとりやサンダーバードなどが運休し、神戸線など一部在来線も遅れが生じた。神戸電鉄は粟生線の西鈴蘭台-押部谷間で運転を見合わせ、正午現在、折り返し運転を実施している。新名神高速道路は川西インターチェンジ(IC)-高槻IC間が上下線で通行止めに。芦屋市と神戸市北区を結ぶ芦有ドライブウェイの全線や、西宮市の県道大沢西宮線の一部も通行止めとなった。
神戸地方気象台によると、5日午前0時から同11時までの総雨量は、西宮で122・5ミリ、神戸で105ミリ。6日昼前にかけ非常に激しい雨が降る恐れがあり、警戒を呼び掛けている。