被災地入り、学生ボランティアに補助金 三田市
2018/08/06 16:05
三田市役所=三田市三輪2
西日本豪雨の被災地に入る学生ボランティアを支援しようと、兵庫県三田市は1人当たり1万円を上限に交通費や宿泊費に対する補助金の支給を始めた。3日にはこの制度を使い、三田西陵高校の生徒9人が岡山県倉敷市で活動する。兵庫県や三田市によると、県内市町が独自にボランティア活動をする学生に補助をする制度は珍しいという。
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2016年4月の熊本地震を機に市がつくった「学生災害ボランティア活動事業補助金」を活用。補助金は、交通費や宿泊費、活動に必要な物の購入費に充てられる。2日間以上の活動について、被災地が県外の場合は1万円、県内では5千円を上限に支給する。
市内の大学、短大、高校など15校に通う学生と生徒を対象に、来年3月末まで受け付ける。市は補助に充てる50万円を確保した。
熊本地震では16年7月~17年2月、ボランティアとして現地に入った関西学院大学の43人や湊川短期大学の10人に計53万円を支給した。17年の九州北部豪雨でも22万円を補助している。
三田西陵高の9人は高校生では初めて制度を利用。未成年のため、市は特例で1日の活動も対象とした。三田市危機管理課は「被災地支援と共に、ボランティア活動で得た経験を今後のまちづくりなどに生かしてほしい」としている。(高見雄樹)