連載・特集 連載・特集 プレミアムボックス

尼崎JR脱線事故

  • 印刷
事故発生時刻の午前9時18分に、「祈りの杜」に向かって黙とうをささげる人たち=尼崎久々知西町2(撮影・風斗雅博)
拡大
事故発生時刻の午前9時18分に、「祈りの杜」に向かって黙とうをささげる人たち=尼崎久々知西町2(撮影・風斗雅博)
事故現場近くの線路沿いで手を合わせる男性=尼崎市久々知西町2(撮影・中西幸大)
拡大
事故現場近くの線路沿いで手を合わせる男性=尼崎市久々知西町2(撮影・中西幸大)
脱線事故で亡くなった人たちへ送るメッセージが書かれた風船を持つ増田和代さん=JR伊丹駅前
拡大
脱線事故で亡くなった人たちへ送るメッセージが書かれた風船を持つ増田和代さん=JR伊丹駅前
事故現場付近の線路沿いに男性が手向けた白い花=尼崎市久々知3(撮影・風斗雅博)
拡大
事故現場付近の線路沿いに男性が手向けた白い花=尼崎市久々知3(撮影・風斗雅博)

 25日で発生から丸15年を迎えた尼崎JR脱線事故。新型コロナウイルスの影響で兵庫県阪神間各地の追悼行事は中止となったが、同県尼崎市内の事故現場やJRの電車内などでは、例年と変わらず祈りをささげる関係者らの姿があった。

 尼崎市久々知3の慰霊施設「祈りの杜」。追悼慰霊式は中止となったが、早朝から遺族や負傷者が足を運んだ。一方、施設周辺にも事故を胸に刻む人たちが訪れ、思いをはせた。

 高校時代のクラスメートの女性を亡くした農業男性(39)=西宮市=は、線路沿いに白い花を供えた。女性は「誰にでも優しいムードメーカーだった」。毎年献花に訪れる。「15年たっても心の中で彼女は生きている」と話した。

 大阪府池田市在住の男性(50)は、亡くなった元同僚の男性=当時(34)=が好きだったタバコと缶コーヒーを現場に手向け、一緒に煙をくゆらせた。今も仕事現場で「あいつがおったらな…」と考える。「コロナで大変だけど、頑張るよ」と語り掛けた。

 現場近くの大根畑で毎年「命」の字をかたどって追悼する松本三千男さん(84)は「事故現場に来ると、命は大事だと感じる」と、次々走り去る電車を見つめた。事故発生時刻の午前9時18分ごろ、速度を落として現場横を通った快速電車内。1両目に乗った会社員男性(21)=大阪市鶴見区=は「風化させてはいけない」と手を合わせた。

 伊丹市では、ホテルでの慰霊式やJR伊丹駅前の「フランドルの鐘」の前で行う追悼式が中止に。3両目で腰の骨を折るなどの重傷を負った増田和代さん(50)=同市=は、急きょ猪名川沿いで風船を飛ばす行事を企画した。増田さんは「追悼の思いを天国にささげたかった」と語った。(名倉あかり、大盛周平、大田将之、辰巳直之)

2020/4/26

天気(9月30日)

  • 24℃
  • 21℃
  • 60%

  • 24℃
  • 17℃
  • 60%

  • 26℃
  • 20℃
  • 30%

  • 27℃
  • 18℃
  • 60%

お知らせ