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木材の「黒柿」でレコード針の部品開発 新温泉の日本精機宝石工業

2020.01.21
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レコードに接するダイヤモンドチップを支える黒柿のカンチレバー=新温泉町芦屋

レコードに接するダイヤモンドチップを支える黒柿のカンチレバー=新温泉町芦屋

 レコード針の部品の一つ「カンチレバー」を、従来の金属や硬い鉱物ではなく木材の「黒柿」で製作した針を、日本精機宝石工業(兵庫県新温泉町芦屋)が開発し、販売している。同社のレコード針職人、森田耕太郎さん(72)の発案で生まれ、「MORITA」のブランド名を付けた。木製のカンチレバーを使ったレコード針は「世界初」といい、同社は「従来の製品とは異なる艶やかな音色が再生できる。レコードの多様性を示す画期的な製品」と自信を見せている。(小日向務)

 レコード針は、レコード盤に触れるダイヤモンドチップが読み取った振動を電気信号に変換し、増幅する装置などに送る。カンチレバーは、チップを保持し、振動を伝える役割。軽さに加え、振動を伝えやすい硬くしなやかな素材がいいとされる。アルミニウムが一般的だが、同社ではルビーやサファイアなどを使った製品も生産している。