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断酒会員の男性がコロナ禍で再飲酒した知人の患者にラインで送った励ましのメッセージ 単身男性対象の会合で読み上げるカードを手にする断酒会員の男性。誓いの言葉をかみしめる
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断酒会員の男性がコロナ禍で再飲酒した知人の患者にラインで送った励ましのメッセージ

単身男性対象の会合で読み上げるカードを手にする断酒会員の男性。誓いの言葉をかみしめる

  • 断酒会員の男性がコロナ禍で再飲酒した知人の患者にラインで送った励ましのメッセージ
  • 単身男性対象の会合で読み上げるカードを手にする断酒会員の男性。誓いの言葉をかみしめる

断酒会員の男性がコロナ禍で再飲酒した知人の患者にラインで送った励ましのメッセージ 単身男性対象の会合で読み上げるカードを手にする断酒会員の男性。誓いの言葉をかみしめる

断酒会員の男性がコロナ禍で再飲酒した知人の患者にラインで送った励ましのメッセージ

単身男性対象の会合で読み上げるカードを手にする断酒会員の男性。誓いの言葉をかみしめる

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 新型コロナウイルスの感染拡大に伴う外出自粛で、アルコール依存症の克服を目指す自助グループの例会が軒並み中止となっている。緊急事態宣言が解除された後も、不要不急の外出自粛や、集会の自粛ムードが続く。「家飲み」「昼飲み」の誘惑に加え、収束が見通せない不安や、精神的なストレスが募る中、断酒を続ける患者らは「また飲んでしまわないか…」と苦悩の渦中にいる。(佐藤健介)

 「飲みたくなった」

 「またスリップ(再飲酒)してしまった」

 播磨地方の断酒会の男性会員(47)=兵庫県加古川市=が、スマートフォンの画面を見て表情を曇らせる。無料通信アプリLINE(ライン)で表示された言葉に、罪悪感や葛藤がにじむ。コロナの感染が広がった3月以降、依存症の仲間らから、こうしたメッセージが送られてくるようになった。

 「大事なのは、酒をやめるのをあきらめないこと。近くに俺がいるから大丈夫」と返信。時には自分からも電話し、「今日も元気? コロナに負けず頑張ろう」と呼び掛ける。会員が身の上を語り、飲まないことを誓い合う例会が開かれないため、つながりを維持しようと努める。

 過剰飲酒が原因で仕事を失い、離婚もした男性。例会参加を続け、アルコールには4年以上手を出していない。「仕事を持ち、家庭を支える元依存症の“先輩”たちの立派な姿は、何よりも励みになった」と強調する。だからこそ、例会が開かれない現状に「断酒は一人ではできない。仲間同士で心が折れてしまわないか心配だ」と憂う。

 一部の支援団体はテレビ会議アプリを活用した「オンライン断酒会」を実施。一方、兵庫県内の各断酒会はインターネットが不得意な高齢者や、通信機器を購入できない経済状況の人もいるとして、激励の手紙を送るなどしている。

 県断酒会の勝浦勝理事長(59)は「断酒は現場主義。失敗談も成功体験も、人のぬくもりとともに伝えられるから、深く心に染みる。例会が再開できるよう、早くコロナが収束してほしい」と願う。

 厚生労働省の推計によると、国内に多量飲酒(純アルコール換算で1日平均60グラム超。ビール1・5リットルなどに相当)の人は980万人、依存症経験者は100万人以上。多量飲酒を防ぐ対策として飲酒時間と酒量のルール設定を勧め、依存症になれば抗酒薬投与やカウンセリングなどの専門医療で断酒するしかないとする。

 一方、酒類販売「カクヤス」が発表した3月の家庭向け売上高は前年同月比で約8%増加するなど、「家飲み」の傾向が強まる。世界保健機関(WHO)は「有害な飲酒が感染リスクを高め、治療効果も低下させうる」と注意喚起した。

2020/5/25
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