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兵庫県教委が入る県庁3号館=神戸市中央区
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兵庫県教委が入る県庁3号館=神戸市中央区

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兵庫県教委が入る県庁3号館=神戸市中央区

 新型コロナウイルスの感染拡大による休校で中学校の授業に遅れが生じる中、兵庫県教育委員会は来春の公立高校一般入試で出題範囲を変えないと決めた。この対応に、無料通信アプリを使った神戸新聞社の双方向型報道「スクープラボ」には、保護者らから疑問や不安の声が寄せられた。(斉藤絵美、太中麻美)

■高校受験「生徒の負担心配」

 県教委は、2月の推薦入学などの入試については範囲を一部縮小するが、公立高一般入試は例年通り来年3月12日に行い、出題範囲も縮小しないと発表。「行事や夏休みの見直しでカリキュラムを終えられると判断した」

 東京都は、数学の「三平方の定理」や、英語の「関係代名詞」の一部などを出題対象から外すと公表。休校期間を考慮し、7カ月程度で学習が可能な範囲に絞ったという。大阪府も全課程の2割程度を除外する。

 兵庫県教委の対応について、県内の保護者からは「つくづく子どもに冷たいと実感した。どれだけ(子どもたちが)体力的、精神的に疲弊しているか。開いた口がふさがらない」との投稿があった。

 中学校教員とみられる人も「教科書が全部終わると思うのか。教育委員会は生徒の様子を知る由もなく、入試のことを決めてしまう」とし、「行事のほとんどをなくされ、ひたすら教科書を詰め込まされる毎日で、子どもたちがかわいそう」と生徒を思いやった。

 一方で、範囲を縮小すると、対象部分を学習しない学校が出る可能性もある。

 愛知県や広島県もそうした状況を懸念。「休校後も計画的に学習指導が行われている」として、兵庫と同じく出題範囲を削減しないことを決めた。

 兵庫県中学校長会長で、神戸市立義務教育学校港島学園校長の柳田竜一氏は、県教委の決定を「一定理解する」とし、「出題対象を削ると、省かれた分野を教えないケースが出るのではないか」と心配する。

 その上で「受験に向けて過去問題を解いたり復習したりする時間は限られている。範囲は変えなくても、英語の長文問題を減らすなど試験の内容で配慮できるのでは」と話した。

     ◇

 神戸新聞社は、読者の投稿や情報提供を基に取材を進める双方向型報道「スクープラボ」を始めました。身近な疑問や困りごとから、自治体や企業の不正告発まで、あなたの「調べてほしい」ことをお寄せください。LINEで友だち登録(無料)した後に投稿できます。皆さんと一緒に「スクープ」を生み出す場。ご参加をお待ちしています。

2020/7/17
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