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ズワイガニ漁解禁を前に漁船の漁具を入れ替えるなど準備に余念がない=香住漁港西港
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ズワイガニ漁解禁を前に漁船の漁具を入れ替えるなど準備に余念がない=香住漁港西港

ズワイガニ漁解禁を前に漁船の漁具を入れ替えるなど準備に余念がない=香住漁港西港

ズワイガニ漁解禁を前に漁船の漁具を入れ替えるなど準備に余念がない=香住漁港西港

 兵庫県が国内屈指の漁獲量を誇る冬の味覚、ズワイガニ漁が6日、日本海で解禁される。但馬の漁港では今季、沖合底引き網漁船44隻が操業を予定するが、深刻な人手不足の危機に見舞われている。船員の高齢化や、新型コロナウイルス感染拡大で新たに受け入れるインドネシア人技能実習生の入国が遅れているためだ。但馬の船員数は昨季の411人から約15%減の350人となる見込みという。(金海隆至、末吉佳希)

 県但馬水産事務所によると、但馬漁協(豊岡市、同県香美町)と浜坂漁協(同県新温泉町)に所属する沖合底引き網漁船は、後継者不在などで昨季の47隻から3隻が廃業。全船員のうちインドネシア人技能実習生は、コロナ禍による入国制限の影響で94人から63人へと大幅に減り、1隻当たりの船員は約8・7人から約8・0人になる。

 但馬のズワイガニ漁は昨季まで堅調な消費需要に支えられ、漁獲金額の最高額を2年連続で更新。船主らは解禁直後の11、12月に年収の半分近くを稼ぐともいわれるが、船員の減少は、航海中の網の投入や、甲板に引き揚げたカニの選別といった1人当たりの漁獲作業の負担増につながることが懸念されるという。

 香住漁港西港(香美町)の漁船「竜宝丸」(約40トン)は、新規実習生1人の来日にめどが立たない上、60代の甲板員が療養中で、船員7人が5人に減少。地元漁師を急きょ、期間限定で1人確保した。

 ただ、船主の男性(64)は「6人いれば仕事は回せるが、けがや病気で休む人間が出たときが怖い。5人では無理が利かず、水揚げ量が確実に減る」と危機感をあらわにする。

 カニ漁の船員は高齢化が進み、若手の育成が課題だが、近年は過酷な労働や船酔いに耐えきれず、短期間で離職するケースも。船主の男性の後を継ぎ「竜宝丸」船長を務める長男(39)は「担い手は減る一方で、一度の航海で辞める若者もいると聞く。先行きは不安しかない」と話す。

 10月からの入国制限緩和を受け、受け入れを計画していた技能実習生は今月に入り、来日に向けた準備が進み始めたという。浜坂漁協の川越一男組合長(65)は「一部の漁船で就労が可能になるのは早くても11月末になりそう。解禁後しばらくは各船とも踏ん張りどころが続くだろう」と話している。

2020/11/5
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