兵庫県は１６日、新たに４０人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。４０人以上の新規感染者が判明するのは７日連続で、県内の累計患者数は４０１４人になった。

　１０月１８日に３千人台に入ったが、その後の感染急増により１カ月足らずで４千人を超えた。千人区切りの増加ペースは３千人台（１０月１８日～１１月１５日）が２９日間で、千人台（７月２６日～８月１９日）の２５日間に続く速さとなった。１１月１０日以降は４０人以上の感染者が判明し、感染ペースが急拡大している。

　１１月１６日の発表は自治体別で、神戸市＝１２人▽尼崎市＝３人▽西宮市＝１６人▽明石市＝１人▽県所管分＝８人。県によると、週末は休みの医療機関が増えるため、月曜日の感染判明は減る傾向という。担当者は「前日までに比べ少し減ったように見えるが、月曜日の判明としてはかなり多い数。状況を注視して、しっかり対応したい」と話した。

　県所管分のうち２人は、クラスター（感染者集団）が確認された南あわじ市の介護老人保健施設「ケアホーム南淡路」の入所者で、８０代男性と９０代女性。いずれもＰＣＲ検査でいったん陰性になったが、発熱の症状が出たため再検査したところ、感染が判明した。

　県所管分で残りの６人の居住地は、姫路市＝１人▽龍野健康福祉事務所管内（たつの市、宍粟市、太子町、佐用町）＝１人▽洲本健康福祉事務所管内（淡路島）＝４人－で、１０代未満～９０代の小学生や会社員ら。このうち龍野健康福祉事務所の９０代女性は、酸素吸入が必要な中等症という。（藤井伸哉）