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PCR検査を受ける記者=24日午前、神戸市中央区港島南町2、同市立医療センター中央市民病院(撮影・鈴木雅之)
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PCR検査を受ける記者=24日午前、神戸市中央区港島南町2、同市立医療センター中央市民病院(撮影・鈴木雅之)

PCR検査を受ける記者=24日午前、神戸市中央区港島南町2、同市立医療センター中央市民病院(撮影・鈴木雅之)

PCR検査を受ける記者=24日午前、神戸市中央区港島南町2、同市立医療センター中央市民病院(撮影・鈴木雅之)

 神戸市立医療センター中央市民病院から取材を受け入れてくれる打診があったのは、今月21日に受けた電話だった。依頼していた臨時病棟ルポの件だとすぐに分かり、二つ返事で25日の取材日指定を受けた。実現するまで半年以上を要した。

 新型コロナウイルスの感染拡大が始まった春先から、同病院関係者に現場取材を交渉した。「第1波」の際は、病院内の知り合いの医師から「感染の可能性があって危険」と言われた。残念なことに、同病院で院内感染が判明。現場に入れなくても当時の院内を伝えようと、病院幹部にインタビューした。夏の「第2波」は、若者中心で軽症や無症状の感染者が多かった。

 そして今回の「第3波」。急増する感染者数と裏腹に、街には人があふれていた。春の緊急事態宣言の時と違い、危機感が薄いと感じることが多かった。

 感染者の数ばかり報じられる。現場の空気感を伝えるため、臨時病棟でルポ取材をさせてもらえないか。依頼したが「重症者が多く、とてもじゃないが取材対応の余裕がない」と難色を示された。その後も依頼し続け、ようやく実った。

■取材の重圧も

 取材日が決まると、プレッシャーがのしかかった。個人情報があふれる臨時病棟内で取材を許されるというのは、病院側もリスクに見合う意義があると判断したからだろう。信頼に応えつつ、一定の距離を保った報道ができるのか、自問自答した。気づかぬ間に自分自身が感染していて取材が流れないかとも考えた。

 取材前日、PCR検査後に打ち合わせのため臨時病棟に入った。ある職員が、会釈しながら冷めた目でこちらを見つめた。「何しに来た。見せ物じゃない」と言っているようだった。

■25時間

 取材時間は25時間。病院側は休憩室を用意してくれ、適宜休みを取るよう勧めてくれたが、患者の急変や救急搬送の受け入れは、いつあるか分からないし、職員に連絡を依頼するわけにもいかない。また、病棟内は当然、記者が座れるような椅子はなかった。約12時間は立ちっぱなしで取材し、夜勤帯に空いた椅子を見つけ、時々腰掛けた。食事は未明の1回だけで、仮眠は2時間半にとどめた。

 取材日はクリスマスだったが、病棟には、20代と思われる職員や、小さな子どもがいそうな職員が大勢いた。聞けば、感染リスクを抑えるため外出を控え、連日防護服で患者ケアに当たっているという。臨時病棟で先の見えない闘いを続ける患者や職員に、少しでも幸せが降り注いでほしいと祈った。(霍見真一郎)

2020/12/28
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