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神戸・三宮の繁華街。土曜の夜としては人通りがまばらだった=9日午後、神戸市中央区中山手通1(撮影・吉田敦史)
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神戸・三宮の繁華街。土曜の夜としては人通りがまばらだった=9日午後、神戸市中央区中山手通1(撮影・吉田敦史)

神戸・三宮の繁華街。土曜の夜としては人通りがまばらだった=9日午後、神戸市中央区中山手通1(撮影・吉田敦史)

神戸・三宮の繁華街。土曜の夜としては人通りがまばらだった=9日午後、神戸市中央区中山手通1(撮影・吉田敦史)

 新型コロナウイルスの感染急拡大を受け、兵庫など3府県が9日、緊急事態宣言の再発令を国に要請した。12日から時短要請を受ける飲食店から「もう乗り切れない」と悲鳴が上がり、市民からは「効果は出るのか」と疑問の声も。一方、医療従事者は「現場は医療崩壊寸前」と行動を大きく変える必要性を訴えた。

 「十日えびす」が始まった9日、神戸市兵庫区の柳原蛭子神社は、例年より人出が若干少なめ。参拝していた同区の主婦(43)は「『緊急事態』という割には、飲食店の営業時間短縮ぐらいで制限が緩いのではないか」と首をかしげる。小学生と保育園児を連れた同市中央区の女性(42)は「東京などを見ていると、休校にならないようで助かった。感染対策はしているし、飲食店も行かないので、宣言が出ても生活は変わらない」と淡々と話した。

 大阪の電機メーカーで働く神戸市灘区の男性(39)は緊急事態宣言が出れば、ほぼ在宅勤務に切り替えるという。「増える一方の感染者数を見ていると不安だった。(要請は)遅いくらい」

 飲食店は、宣言にかかわらず、午後9時までの時短営業を連休明けから求められる。三宮の居酒屋店長の男性(41)は「第1波では時短要請に従ったけど、今回は乗り切れるか分からない」と危機感をあらわにする。

 戻っていた客足が再び落ち込み始めたのは年末から。兵庫県が緊急事態宣言の再発令要請を決めた8日夜、店には客が一人もいなかった。「協力金は少額でもありがたいが、先が全く見えない。来週には倒産しているかもしれない」

 但馬地域では都市部に比べて感染者が少ないものの、宣言による経済的影響を心配する声が上がった。奥神鍋スキー場(豊岡市)運営会社の井上博夫社長(64)は「雪不足で悲惨だった昨年以上にひどい状況になるのではないか」と声を落とす。今年は雪に恵まれ、予防策も講じたが、コロナウイルスが都市からの客を遠のける。「稼ぎ時の年末年始には『Go To』が止まり、さらに緊急事態宣言となれば死活問題だ」

 一方、急激な感染拡大で医療現場は逼迫している。「普段なら助かる命が救えなくなる状況が生まれつつある。これは災害といっていい」。県災害医療センター(神戸市中央区)の中山伸一センター長は警戒感の緩みを憂慮している。

 「ベッドやマンパワーといった医療資源と患者数のバランスが大きく崩れており、医療崩壊に近い状態。宣言をきっかけに、自らの行為が誰かの命に影響する可能性があるという意識を持ってもらいたい」と強調した。(霍見真一郎、小谷千穂、森下陽介、阿部江利)

2021/1/9
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