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遺児家庭の窮状を訴える岡本蓮さん=神戸市東灘区、神戸レインボーハウス 神戸新聞NEXT
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遺児家庭の窮状を訴える岡本蓮さん=神戸市東灘区、神戸レインボーハウス

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 長引くコロナ禍が、親を亡くすなどした遺児家庭の暮らしに深刻な影響を与えている。解雇や給料減少が家計を直撃し、兵庫でも「学費が払えるか不安」などの声が上がる。そんな中、遺児家庭の暮らしを支えてきた全国一斉の「あしなが学生募金」は、感染拡大防止のため、昨春に続いて中止が決まった。(中島摩子、竹本拓也)

 一般財団法人「あしなが育英会」(東京都)の奨学金を受ける高校生や大学生らは全国に約7600人。病気や災害、事故、自死などで親を亡くした遺児や、親に障害がある学生たちで、兵庫は全国3番目に多い469人(昨年11月時点)が受給する。

 神戸市内の50代の母親は昨年8月、菓子製造の会社を解雇された。新型コロナウイルスの影響で旅行客が減り、土産物市場が縮小したため、大規模なリストラが行われたという。今春から大学に進学する娘を支えるため、母親はアルバイトをしながら就職先を探している。

 兵庫県尼崎市内の40代の母親は病院の看護助手。夫はすでに他界し、高校生と専門学校生の子どもを育てる。勤務先の法人が経営する別病院でコロナ患者を受け入れているため、コロナ以外の患者数や手術数が減り、法人全体の収入が減った。冬のボーナスは大幅に減額された。母親は「子どもにはすでにつらい思いをさせているのに、これからもっとしんどくなると、本当にすまないと思う」。

 あしなが育英会が昨年10~11月、全国の遺児家庭にアンケートをしたところ、保護者約2800人の3人に1人が「収入が減った」と答えた。兵庫でも切実な声が寄せられた。昨年末には全国の奨学生に年越し緊急支援金として20万円が給付された。

     ◇

 奨学金に活用するため、春と秋の年2回、全国約200カ所で実施するのが「あしなが学生募金」だ。奨学生らが街頭で呼び掛け、年間約2億5千万円が寄せられる。全額を「あしなが育英会」に寄付している。

 しかし、昨年は2回とも実施できず、今春も中止が決まった。関西学院大3年の女子学生(21)はその分、クラウドファンディングで寄付を呼び掛けるなどしてきた。父は膵臓(すいぞう)がん、母は乳がんで亡くなった。神戸市東灘区の学生寮で暮らす女子学生は「退学を考えるなど、つらい思いをしている遺児がいる」と訴える。

 父が心筋梗塞で亡くなった大手前大3年の岡本蓮さん(21)=神戸市西区=は今年1月末まで、あしなが学生募金の事務局長を務めた。「遺児家庭はもともと大変なところに、コロナが追い打ちをかけ、もう後がない。厳しい現状を多くの人に知ってほしい」と話している。

 あしなが育英会は街頭以外でも寄付を受け付けている。同育英会TEL0120・916・602

2021/3/1
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