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精神科病院のコロナ対策について語る兵庫県精神科病院協会の深井光浩会長=神戸市中央区
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精神科病院のコロナ対策について語る兵庫県精神科病院協会の深井光浩会長=神戸市中央区

精神科病院のコロナ対策について語る兵庫県精神科病院協会の深井光浩会長=神戸市中央区

精神科病院のコロナ対策について語る兵庫県精神科病院協会の深井光浩会長=神戸市中央区

 全国各地の精神科病院で新型コロナウイルス感染症のクラスター(集団感染)が発生しており、兵庫県内でも医療従事者、患者合わせ200人を超す感染者が出た病院もあった。34病院でつくる兵庫県精神科病院協会の深井光浩会長にコロナ対策の現状や課題を聞いた。(中部 剛、小谷千穂)

 NPO法人大阪精神医療人権センターの有我譲慶(ありがじょうけい)理事の調査によると、200人以上の感染者を出した病院は全国に少なくとも4カ所あり、精神科病院は市中感染の3~4倍の感染率になるという。

 深井会長も県内の精神科病院で感染者が多いと実感しており、クラスターが生じやすい精神科病院特有の問題を指摘する。

 「多くの患者を最低限のスタッフでみないといけない。多くの患者を受け入れないと経営が難しくなるため、ギリギリのスタッフ数で対応している」

 また、患者はマスクを嫌がったり、感染を理解していなかったりするため、感染ゾーンと非感染ゾーンを区別することができず、拡大させてしまう危険が大きい。

 医師や看護師に感染症に対する意識が薄いことも要因の一つといい、協会として防護具の着用に関する研修もやってきたが、現場になかなか浸透しなかった。深井会長は「精神科病院は、スタッフと患者とのコミュニケーションが重要だが、コロナはソーシャルディスタンスが必要とされるなど逆のことをしないといけない」と対応の難しさを打ち明けた。

 各病院ともウイルスを持ち込まないよう入院患者の抗原検査、PCR検査、面会禁止などの措置をとっているが、それでもウイルスが病院内に持ち込まれてしまう。

 病院内で陽性者が出ても転院が困難。患者の中には状況を理解できず動き回る人がいるため、一般病院での受け入れは難しい。当初は県立施設が受け入れていたが、病床数が少なく、瞬く間に満床に。同協会はこれまでから県に、受け入れ先の確保を求めてきた。

 深井会長は「現状ではそれぞれの病院で対応するしかない。できることは病院スタッフが感染症対策のスキルを上げること」とした上で、医療従事者らの早期のワクチン接種を求めている。

2021/4/22
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