【これまでのあらすじ】　ネコのコザクラをさがすため、但馬（たじま）の城崎（きのさき）を目指（めざ）すマル。しかし〈神戸栄光（こうべえいこう）教会（きょうかい）〉で出会（であ）った聖歌隊（せいかたい）のマイケルから、先（さき）に播州（ばんしゅう）の赤穂（あこう）を訪（たず）ねるよう頼（たの）まれる。とちゅうの明石（あかし）でタコのハチベエと出会い、〈魚（うお）の棚（たな）〉という商店街（しょうてんがい）へ。その名（な）の通（とお）り、魚（さかな）でいっぱいの街（まち）をすっかり気（き）に入（い）ったマルだったが…。

　ハチベエは「しばらくここにいたらいい」と言（い）う。たしかにそれも悪（わる）くない。魚（さかな）の街（まち）、明石（あかし）のシンボル・ファット・キャットとして、みんな仲良（なかよ）くしてくれるに違（ちが）いない。だけど……。

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