2022/06/25 12:00
【これまでのあらすじ】 ネコのコザクラをさがして、兵庫県内(ひょうごけんない)を旅(たび)するマル。神戸(こうべ)、明石(あかし)、姫路(ひめじ)を経由(けいゆ)して、赤穂(あこう)の大石神社(おおいしじんじゃ)へやってきた。そこで待(ま)っていたのは、黒(くろ)と白(しろ)の段(だん)だら模様(もよう)の着物(きもの)をまとった赤穂(あこう)ニャン士(し)たち。仲間(なかま)のタクミニャカミに魚(さかな)ドロボウの濡(ぬ)れ衣(ぎぬ)を着(き)せた吉良(きら)コウズケニャ介(すけ)を倒(たお)すため、討(う)ち入(い)りに加(くわ)わることに。
オレを含(ふく)めた四十七(しじゅうしち)匹(ひき)の赤穂(あこう)ニャン士(し)が向(む)かったのは、姫路城(ひめじじょう)から北(きた)に上(あ)がった〈書写山円教寺(しょしゃざんえんぎょうじ)〉というところだった。
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