ニャーーン!! マルだよ。兵庫五国を巡る冒険物語の絵本「かなしきデブ猫ちゃん マルのはじまりの鐘」(文・早見和真、絵・かのうかりん)の発売日(4月14日)まで残すところ1カ月余り。出版にあたり人間界で活躍する各分野の仲間たちが、すてきな推薦文を寄せてくれたので紹介するね。
「デブ猫ちゃん」の世界に込められた思い、みんなに届けー!
◆ ◆■湊かなえさん(小説家・淡路島在住)
世界の縮図?兵庫五国をマルが巡る。
淡路島は諭鶴羽神社。
マルの祈りは、あらゆる垣根を越えた、みんなの願い。

湊かなえさん
■水樹奈々さん(声優・歌手)
兵庫を巡るマルの新たな旅。
何事にも体当たりで臨むマルの、ガッツと真っすぐなエネルギーに共鳴するように仲間達が集い、笑顔が生まれ、種族を超えてつながっていく様に、今回も沢山の温かいパワーをもらいました。
大人になるといろいろと難しく考えてしまうところがありますが、もっとシンプルで良いと改めてマルが教えてくれた気がします。
また一皮むけたマルの次なる旅がどんなものになるのか、今からとても楽しみです!

水樹奈々さん
■中川敬さん(ミュージシャン/ソウル・フラワー・ユニオン)
兵庫五国(摂津・播磨・但馬・丹波・淡路)を旅しながら、数多の出逢いの中で成長してゆくオス猫・マルの珍道中。神戸のネコたちがこんなにも「満月の夕」を愛してくれてたなんて! 震災後、避難所や仮設住宅で出逢った、沢山の子どもたちの破顔が脳裏に咲きました。平和を希求する、世界中の子どもたちに読んでほしいです。

中川敬さん
■吉岡乾さん(フィールド言語学者)
海の彼方にも世界は広く開かれている--。
みかんの匂いに別れを告げた行動力の権化が、新天地で国々を縦横無尽に見倒す。
マル、猫たち、みんな。境目を越えて、朝まで踊れ。

吉岡乾さん
■岩合光昭さん(動物写真家)
「吾輩も“ネコ”である。」とマルも言います。動物の擬人化は苦手なのですが、夏目漱石とマルは不思議と心に響きます。物語を広げる絵に魅了されながら、マルと旅をします。日本にはたくさんの海があるよね、と頷きながら。そして、マルと共に祈ります。「ネコも人間も関係なく、みんな笑って暮らせますように!」

岩合光昭さん
■長塚京三さん(俳優)
デブ猫マルの冒険談は、読み手をとてもいい気持ちにさせてくれる読みものです。例えば読後、幼稚園に通う子どもから、「お父さん本当はマルだったの?」などと、秘密めかしてささやかれたりしたらもうたまらない。さらに、あの絵の場所に連れて行ってとせがまれようものなら猶のこと。

長塚京三さん
■根岸真理さん(アウトドアライター)
兵庫五国を縦横に飛び回り、いろんな仲間や不思議と出会うデブ猫ちゃんが紡ぐ物語には、旅心がむくむくと湧き起こります。
淡路の最高峰・諭鶴羽山、但馬のかえる島、丹波の鐘ヶ坂隧道…。
そしてお花見は、摂津と播磨の国境、須磨浦公園でキマリ! クールに旅立っていったマルの後ろ姿を想像しながら。

根岸真理さん
■角石美香さん(ジュンク堂書店明石店副店長)
デブ猫マルが旅の途中で出会う動物たちが兵庫の街や自然の中でほんとに生き生きと描かれていて、実際に会いたくなっちゃいます。
かわいくなさそうでかわいい絶妙のイラストもクセになる。マル、うちの街にも来てくれへんかなあ。

角石美香さん
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