おはよう、マルだよ。兵庫五国を巡る創作童話「かなしきデブ猫ちゃん」について、驚きのビッグニュースが二つも飛び込んできたニャーーン!! 一つ目は、オレのオリジナルイラストが掲載された牛乳パックが4月から、兵庫県内15市町の公立小中学校の給食に登場することに。二つ目は、愛媛編のファーストシリーズの絵本が韓国語に翻訳されて、海の向こうの韓国で販売されているんだ。
◆ ◆■牛乳パックにメッセージも、SNSでも反響
マルがデザインされるは「共進3.5牛乳」の給食用ミニパック(200ミリリットル入り)です。共進牧場(神戸市中央区)が作っている牛乳で、兵庫県内の公立小中学校の給食向けに1日当たり約17万本が提供され、県内の児童・生徒の約4割が飲んでいます。

マルのイラストをあしらった共進牧場の給食用牛乳パック
パッケージデザインは創作童話「かなしきデブ猫ちゃん」の絵を担当するかのうかりんさんが制作。牧場に立って牛乳を飲むマルを描きました。その上に、文章を担当する早見和真さんが「本は読まなくてもいいけど、本を読む生き方もあるよ」との思いを込めたメッセージを添えました。
デブ猫ちゃん牛乳は4月10日ごろから1年間、提供される予定で、既に交流サイトでも「かわいい」「うちの県でも欲しい」と大きな反響を呼んでいます。
提供エリアは神戸市(西区以外)▽尼崎市(西部)▽三田市▽明石市(半数)▽西脇市▽三木市▽加西市▽小野市▽加東市▽姫路市(西部、香寺・安富町)▽神河町▽市川町▽福崎町▽たつの市▽太子町-の15市町。
「デブ猫ちゃん」は子どもたちに読書の面白さを伝えるための童話です。早見さんは「この早見早見を入り口に、一人でも多くの子が本に、物語に飛び込んできてほしい」と話しています。
■マルの絵本「愛媛編」が韓国語版になったよ
韓国の出版社「FINE DAY BOOKS(ファイン デイ ブックス)」はこのほど、愛媛新聞社が2019年に出版した絵本「かなしきデブ猫ちゃん」(文・早見和真、絵・かのうかりん)の韓国語版を刊行しました。
同シリーズの外国語版が出版されるのは初めてで、早見さんとかのうさんは「海外での翻訳を期待していたので本当にうれしい。『かなしきデブ猫ちゃん』の韓国編につながるよう期待している」と喜んでいます。

刊行された韓国語版「かなしきデブ猫ちゃん」
ファイン社は、絵本作家鈴木のりたけさんの翻訳書なども手がけていて、「デブ猫ちゃんによる冒険が子どもたちの冒険心を刺激し、感受性を豊かにしてくれると思い、出版を決めた。猫好きで、冒険好きな子どもたちに読んでほしい」と話しています。
A4判80ページ、1万8千ウォン(約1940円)。日本国内での販売はありませんが、韓国の書店のサイト(https://product.kyobobook.co.kr/detail/S000200818442)などで購入できます。
同社はシリーズ2作目「かなしきデブ猫ちゃん マルの秘密の泉」、3作目「かなしきデブ猫ちゃん マルのラストダンス」の韓国語版も順次出版する予定。
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