【これまでのあらすじ】

　親友（しんゆう）ケンタに勇気（ゆうき）のストールを贈（おく）るため、新（あら）たな旅（たび）に出（で）たマル。丹波（たんば）の青垣町（あおがきちょう）でワタを分（わ）けてもらった後（あと）、朝来市（あさごし）の竹田城（たけだじょう）で「表現（ひょうげん）」を学（まな）ぶ三匹（さんびき）のネコと出会（であ）い、彼（かれ）らが通（かよ）う豊岡市（とよおかし）の猫立芸術文化観光専門職大学（ねこりつげいじゅつぶんかかんこうせんもんしょくだいがく）へ。校長（こうちょう）のニャリザ先生（せんせい）いわく「自分（じぶん）にしかない武器（ぶき）を持（も）つこと」。三日間（みっかかん）の授業（じゅぎょう）を終（お）え、みんなの前（まえ）で「満月（まんげつ）の夕（ゆうべ）」を歌（うた）い上（あ）げると、こわさなんて感（かん）じなくなっていた。

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