2024/06/15 12:00
【これまでのあらすじ】
尼崎城(あまがさきじょう)に辿(たど)り着(つ)いたマルは、親友(しんゆう)で自分(じぶん)とうり二(ふた)つのハチワレ猫(ねこ)マルコムと再会(さいかい)する。傍(かたわ)らにはマルコムの「一番弟子(いちばんでし)」を名乗(なの)る小(ちい)さなネコ、ニャン玉(たま)ニャン太郎(たろう)がいた。城内(じょうない)に入(はい)ると刀(かたな)や手裏剣(しゅりけん)などがたくさんあった。マルは旅(たび)の話(はなし)をするうち、何気(なにげ)なく「マルコムがドロボーなんてしてるわけないよね?」と言(い)うと、マルコムは難(むずか)しい顔(かお)をし、突然去(とつぜんさ)ろうとした。
残り文字数 6153 文字 記事全文 7682 文字