2024/10/05 12:00
【前回(ぜんかい)までのあらすじ】
上郡町(かみごおりちょう)で滝行(たきぎょう)を終(お)えたマルはとなりの相生市(あいおいし)へ。市境(しざかい)に来(き)たとき、周囲(しゅうい)の草(くさ)むらが揺(ゆ)れ、次々(つぎつぎ)とネコが現(あらわ)れた。その集団(しゅうだん)は赤穂(あこう)ニャン士(し)のメンバーだった。トウニャエ門(もん)、敵役(かたきやく)だった吉良(きら)コウズケニャ介(すけ)もいる。彼(かれ)らは結婚式(けっこんしき)に行(い)くところだという。「誰(だれ)の?」とマル。そう言(い)えば、大石(おおいし)クラニャ助(すけ)がいない。マルは声(こえ)を上(あ)げた。「ま、まさか、クラニャ助(すけ)が結婚(けっこん)!?」
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