2024/11/02 12:00
【前回(ぜんかい)までのあらすじ】
親友(しんゆう)マルコムの行方(ゆくえ)を追(お)うマルは、手(て)がかりとなるはずの「光(ひかり)のトンネル」を探(さが)していた。神戸(こうべ)で多(おお)くの人(ひと)、ネコが亡(な)くなった一月十七日(いちがつじゅうななにち)、大切(たいせつ)な人(ひと)に会(あ)える、震災(しんさい)にまつわるトンネル。なかなか新(あたら)しい情報(じょうほう)をつかめずにいたが、大石(おおいし)クラニャ助(すけ)と姫路城(ひめじじょう)の姫(ひめ)お鶴(つる)の結婚式(けっこんしき)に出席(しゅっせき)したマルは、そこで会場(かいじょう)の参列者(さんれつしゃ)が光(ひかり)のトンネルについて話(はな)しているのを耳(みみ)にする。
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