2024/11/09 12:00
【前回(ぜんかい)までのあらすじ】
マルは宝石泥棒(ほうせきどろぼう)の容疑(ようぎ)で警察(けいさつ)に追(お)われる親友(しんゆう)マルコムを捜(さが)し、兵庫(ひょうご)を旅(たび)している。手(て)がかりは神戸(こうべ)で一月十七日(いちがつじゅうななにち)、大切(たいせつ)な人(ひと)に会(あ)える光(ひかり)のトンネル。マルは、大石(おおいし)クラニャ助(すけ)と姫路城(ひめじじょう)の姫(ひめ)お鶴(つる)の結婚式(けっこんしき)で偶然(ぐうぜん)、それが阪神(はんしん)・淡路大震災(あわじだいしんさい)の犠牲者(ぎせいしゃ)の鎮魂(ちんこん)を目的(もくてき)とした光(ひかり)の祭典(さいてん)「ルミナリエ」のことと知(し)る。胸(むね)が高鳴(たかな)るマル。そこに思いがけず友(とも)だちのコザクラまで現(あらわ)れて…。
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