2025/01/18 12:00
【前回(ぜんかい)までのあらすじ】
一月十七日(いちがつじゅうななにち)、亡(な)くなった人(ひと)と再会(さいかい)できる光(ひかり)のトンネル。その謎(なぞ)を解(と)いたマルの旅(たび)も最後(さいご)に。神戸(こうべ)のルミナリエには旅(たび)で出会(であ)った仲間(なかま)が勢(せい)ぞろいした。三十(さんじゅう)年前(ねんまえ)の午前五時四十六分(ごぜんごじよんじゅうろっぷん)、兵庫(ひょうご)で多(おお)くの人(ひと)、動物(どうぶつ)の命(いのち)を奪(うば)った阪神(はんしん)・淡路大震災(あわじだいしんさい)。ルミナリエは記憶(きおく)の継承(けいしょう)、忘(わす)れないため。コザクラは、人間(にんげん)のおばあちゃんとの大切(たいせつ)な思(おも)い出(で)を胸(むね)にトンネルをくぐろうとしていた。
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