教員間暴行 加害教員の懲戒処分、前倒しを検討
2019/10/17 23:52
神戸市教育委員会が入るビル=神戸市中央区東川崎町1
神戸市立東須磨小学校(同市須磨区)の教員間暴行・暴言問題で、長田淳・市教育長は17日、加害教員4人への懲戒処分について、市教育委員会に設置された調査委員会の最終報告が出ていない段階でも、事実認定をした範囲で前倒しして検討する方針を示した。臨時の市会文教こども委員会で言及した。
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調査委は同日、事実関係究明のため、弁護士3人で発足。久元喜造市長は同日の市総合教育会議で、調査結果を年内にも公表する意向を表明した。
文教こども委では委員から、現在休んでいる加害教員が有給休暇の扱いになっていることを疑問視する声が出た。市教委によると、現行の制度では、処分を受けなければ給与や在職の時期に応じた手当が支給されるという。
委員からの「(加害教員に)期末手当や退職金も出るのではないか」との指摘に対し、長田教育長は「(市民の)理解はなかなか得られない。懲戒処分をできるだけ早急に厳しく行っていくことが求められている」と強調。「今回の悪質な卑劣極まりない行為だけでも事実認定ができれば、前倒しで懲戒処分を行うことも十分念頭に置いて対応する」と述べた。(石沢菜々子)