教員間暴行「開いた口ふさがらない」 井戸知事、市教委の体質を疑問視

2019/10/22 06:10

井戸敏三・兵庫県知事

 神戸市立東須磨小学校(同市須磨区)の教員間暴行・暴言問題で、兵庫県の井戸敏三知事は21日、「(教員の行為は)言語道断だが、そういう現場が放置されていたというガバナンスの欠如、組織の在り方がしっかり問われなくてはならない」と神戸市教育委員会の体質に疑問を呈した。 関連ニュース <選択の記憶>プレーバック兵庫県知事選(7)-2021年 自民会派分裂、混乱の末に <選択の記憶>プレーバック兵庫県知事選(6)-2017年 高齢と多選、批判振り切り <選択の記憶>プレーバック兵庫県知事選(5)-2001年 唐突に辞意、戦略したたか

 同日の決算特別委員会で、公明党・県民会議の島山清史県議(神戸市須磨区選出)の質問に答えた。
 井戸知事は加害教員らの行動を「開いた口がふさがらない」と非難。1984年から2年間、静岡県教育委員会の教育次長を務めた経験を振り返り「もしそういうことがあれば、直ちに(職員)全員を取り換える。それぐらい毅然(きぜん)とした対応をしないと解決しない」と述べた。神戸市教委に対しては「二度と起こさないという決意で臨むことを期待したい」と語った。
 県教委は11日、同問題を受けて全ての県立学校と、神戸市をのぞく県内40市町の教育委員会に「改めて全ての教職員が襟を正し、教育に取り組むよう」求める通知を出した。
 同日の決算特別委では決算関連議案を採決し、23件を認定した。(前川茂之)

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